こんにちは、横田(@yokota1211)です。
先日より金沢から大阪へ行った時の滞在記を書き連ねている当ブログであります。
今回は帰りの高速バスで読んだ本の紹介であります。
じゃ〜ん!
↑(帰りの高速バスでひっそりと自撮りするわたくし^_^;)
鶴蒔靖夫著
保育士がたりない!
〜待機児童問題が突きつけた日本の現実〜
待機児童問題が社会で取り沙汰されて約1年と少々。
ちなみに「保育園落ちた日本死ね!」というブログ投稿が2015年の2月っす。
待機児童問題!
わたくしは独身ということもあり、当時者意識が正直なところ薄いわけですが、、
本当に申し訳ないんですけども>_<
でも子供はもちろん好きですし、仮に自分が結婚せずに子供がいないままだとしても。
何も考えないままほったらかしっていうのも、なんだかとても痒いわけであります^_^;
で、実際のところ現在2016年って
「待機児童問題」ってどんな感じなんだろう?
ってなわけで今回は
「保育士がたりない!」
という本を大阪からの帰り道に読んでみることにしました!
著者の鶴蒔靖夫さんとは
鶴蒔靖夫(つるまきやすお)さん
1938年、樺太(現サハリン)に生まれ。
フリーライター、ラジオパーソナリティを中心に活躍しています。
ラジオ日本の
「こんにちは!鶴蒔靖夫です」
という出演番組はなんと放送8300回を超える長寿人気番組だそうです。
(ラジオ結構聴くのに、全然知りませんでした>_<)
今回は著者の方に対しての思い入れなどはこの「保育士が足りない!」という本と出会うまで。
全くありませんでした>_<
むしろこの本を買って鶴蒔さんという方に少し興味が出てきたって感じであります。
鶴蒔さん並びに鶴蒔さんのファンの方、本当にすいましぇ〜ん!
「保育士が足りない!」という本を読むきっかけ
先に書きました通り、
ここ最近「待機児童問題」について
自分はすっかり忘れていたんです!
我ながら胸を張った感が、大変イラつくんですけど^_^;
初めにこの問題について考えるきっかけは今年2016年の2月。
いつもtwitterやfacebookなどで仲良くしていただいてる
双子パパのゆーいちさんが他のブログ運営者の皆に対する勇気ある呼びかけがきっかけでした。
この待機児童問題に対してのいろんな立場の方々の現状や意見などを広く募集し、
そしてめっちゃ丁寧にブログで取り上げられてました。
※こちらがゆーいちさんの待機児童ゼロチャレンジのまとめ記事です。
【待機児童ゼロチャレンジまとめ】保育園不足?保育士不足?待遇改善?待機児童ゼロチャレンジの3ヶ月で見えてきたもの #taikijidou0challenge
そしてわたくしも独身でありながらですが、
こちらの記事を書かせていただいたんです。
で、あれから約半年。
日常生活は元より、新聞やテレビのニュースでも以前のように報道される機会もドンドン減ってきました。
そして、お恥ずかしい話であります。
僕も待機児童問題を、、、
すっかり忘れておりました^_^;
何度も「忘れてた」と書くのが本当に申し訳ないんですけど。
頭の片隅にちょこっとだけ、あったかもしれませんが^_^;
で、どのように今回
「保育士がたりない!」
という本を手に取ったかと言いますと、、、
たまたま大阪から金沢までの帰りの高速バスでわたくし本を読もうかと思ったんです。
立ち寄ったのは大阪の阪急三番街にある紀伊國屋書店さんでありました。
↑(本屋さんの前で通りがかりの方に記念写真を撮ってもらう)
↑(みんな大好き、ホリエモ〜ン!)
で、書店内でブラブラと本を物色してたんですよね。
↑(特設ブースになってたメンタリストDaiGoのコーナー)
↑(て、ことでたまたま目に付いたのが「保育士がたりない!」でありました。)
「保育士が足りない」原因と現状、心に残ったポイント4つ
↑(高速バスで「保育士がたりない!」を熟読してる、フリをする)
ここからは僕が「保育士がたりない!」を読んで。
特に印象に残った箇所をピックアップしました。
①慢性的な保育士不足
保育士として働く人も
2008年から約4万人増えて、2013年には40万9000人
となった。
(中略)
(しかし、保育士不足が解消しないのは)
毎年3万人もの離職者がいるため、毎年2万人補充されても、
毎年1万人ずつ不足していくという現実があるからだ。
「保育士がたりない!」より抜粋
毎年2万人保育士になる人が増えても、、
毎年3万人が離職していく>_<
いわゆるイタチごっこであります。
てか、差し引くと離職される人の方が多いんです。
データ上、保育士が不足していくのも無理ないですよね^_^;
さらに鶴蒔さんはこのようにおっしゃっております。
『すぐに離職してしまう人、一度離職したら復職しない人が多い』
『保育士資格を取得しても保育の現場で働くことを選択しない人もいる』
ムムム〜って感じです。
なんて言っていいかわからずの唸り声。
では、なぜこのような「慢性的な保育士不足」が起きているんでしょうか?
次節へゴーゴー!であります。
②全職種平均より9万円も低い保育士給与
保育士の給与が保育士不足の大きな理由として挙げられてます。
一般労働者と保育士の給与差
男女で9万円以上!
男性だけだと10万円以上の平均賃金の差!
鶴蒔さん曰く、
『男性保育士の「寿退社」が後を絶たない』
とのことだそうです。
では、なぜ保育士の給料が全職種平均と比較して低い(上げにくい)のか?
それはどうやら制度的な問題があるそうです。
認可を受けた保育所の運営費は行政から支給される公的な補助金と、親が払う保育料で賄われる。
(中略)
保育料は公定価格で決まっているため、保育所が勝手に定めることはできない。
補助金も、預かる子どもの数や子どもの年齢によって決められていて簡単に上げることはできない。
(中略)
(補助金も保育料も上がらないとなると)
保育士の給料も増額することはできない
「保育士がたりない!」より抜粋
補助金の額はほぼ決まっていてる。
更に親御さんからの保育費が決められている。
ならば、少なくとも公立の保育園に関しては人件費を上げるのは大変難しいですね^_^;
鶴蒔さん曰く、
『仮に40万人分の保育士の給料を
一般労働者なみの水準まで引き上げるとすると、
年間4320億円の財源が必要となる。』
だそうです。
内容が完全に鶴蒔さんの著書頼みになって恐縮です(´∀`=)
ちなみに2016年6月に臨時給付金として1000万人の低所得の高齢者に一人あたり3万円の税金が投入されたそうです。
(総額3000億円)
当時は参議院選挙の直前でした。
バラマキではないかとマスコミなどからは揶揄されてましたけども。
確かにその予算があれば、保育の方に少し回しても良さそうですよね^_^;
③保育士の新3K「きつい」「帰れない」「給料が安い」
以前は女性を中心に将来の憧れの職業と言われたそうな「保育士」ですけども。
今では3Kと言われて、保育士として働きたいと思う方は減少しているそうであります。
(または保育士として働いても早期に離職してしまう方が多いそう。)
「きつい」
「帰れない」
「給料が安い」
保育士の3Kって、僕は初めて知りましたけれども^_^;
「給料が安い」というのは先ほど書いたとおりであります。
「きつい」というのはもちろん賃金体系のきつさもあるとは思いますけれど。
小さいお子さんを相手に朝から晩まで気が抜けないという体力的なきつさ。
そしてほとんどの保育士がずっと現場仕事のままという精神的なきつさ。
もちろん現場ならではのきつさや辛さ(人間関係など)も多々あります。
「帰れない」というのは、、、
・休暇が少ない!
・休暇がとりにくい!
などが挙げられるそうです。
保育士が不足している保育園が多い状況ですから、そもそも休みが取りづらいですよね^_^;
また、子どもたちのことを考えても休みは取りづらいようです。
※そういえばネットで最近こんなニュースを読みました。
(たまたまオッ!と思って、ブクマしてたんですけども!)
大手保育園で横行する労働基準法違反 辞める前に行政を動かそう
大手保育園において勤務する保育士が
「休憩・休暇の時間が取れない」
「残業代が出ない」
などの状態となっており、労働基準法違反ではないかと問題となっているそうです。
④国はどうしてる?
では、待機児童問題の一因である
「保育士が足りない!」
この状況に対して、国はどのように動いているのか?
安倍首相は2016年4月26日に官邸で開かれた
「一億総活躍国民会議」
で、保育士の給与を2017年度から引き上げる方針を発表した。
(中略)
2017年度から
月額2%(約6000円)
引き上げられる。
保育技術の高いベテラン保育士には給与を手厚く配分するよう(復職しやすいように)
最高で月額4万円
上がるように調整する。
「保育士がたりない!」より抜粋
2017年度から月額で2%引き上げ!
めっちゃ少なっ>_<
鶴蒔さん曰く、
『例えば月額15万円しかもらっていない保育士なら、増額分はわずか3000円にすぎない』
『1日あたり100円では、缶コーヒーすら買えない』
う〜ん、これで保育士不足って解消の方向に向かってくんでしょうかね^_^;
その他には
・保育士職に就業するにあたっての準備の貸付金制度
・保育士の資格取得に関する支援制度(これも貸付金制度)
・認可を目指す認可外の保育施設への支援
など、まだまだ国は動いてはいるようですけどね^_^;
すぐに効果が見えにくい施策もありますし、実際頑張ってるかどうかの判断は難しいです。
「保育士がたりない!」を読んで思った事!
↑(自分も以前はらぶどで子供達と遊んでました、写真の子供は小学生ですけどね〜。)
自分は今んところ子ども自体いないんで、
なかなか当事者意識がない状態ですけども。
今現在の保育の現場の実態。
そして構造上の問題点がほんの少しだけわかってきたような気がします。
この保育士の不足の大まかな流れとしては、
以下のような流れで起きてるようです。
①昔よりも景気が減退し男性の収入が減った
→②結果として共働き家庭が増えた(もちろん女性の社会進出という面もある)
→③それに伴い保育園へのニーズが増えた
→④でも保育士の仕事は低賃金&重労働で働き手が不足
→⑤保育園を利用できない!
→→→待機児童の増加が問題化!!
って、感じだそうです。
上記は僕がざっくりとまとめたんで、そこんところはご了承を!
僕個人としては、幼き頃に保育園に通ってました。
保育士になられる方がどんどん少なくなるというのは、とても悲しいです。
う〜ん、とりあえず今の自分にできることと言えば。
国や各地方自治体、または議員さんの取り組みを
選挙の時だけでなく、長期的に注視していくこと!
からですかね^_^;
もちろん、まだあるとは思いますけれど!
ちなみに2014年の衆議院議員選挙時
(民主党政権→自民党政権、第二次安倍内閣発足時)
当時の自民党さんの選挙公約では
・国公私立の幼稚園、保育所の無料化
と、おっしゃっておりました。
現在も頑張っておられるのならいいんですけども^_^;
まだ保育施設はどこもかしこも有料ですよね〜。
無料化はお子さんを持つ各ご家庭には大変ありがたいと思います。
では保育士さんの人件費(人材の確保)ってどういう風に考えてるんでしょうかね^_^;
そして、対する民進党さん。
今年2016年4月に公表したマニフェストで
・保育士の給与を5万円引き上げ
と、されたそうであります。
だけども、、、
その財源の根拠は全くないようです╰(*´︶`*)╯♡
かつての民主党政権時のようなことになりかねませんが、
どう考えてられるのでしょう^_^;
揚げ足を取るだけで何か変わるってわけでもありませんけども。
関心が高まれば議員の皆様も今以上に精力的に、真剣に考えられるのかなぁって思います。
まとめ
↑(ラストは購入時に店員さんにレジから撮ってもらいました!)
てなわけで本日は
「保育士がたりない!」
を読んで、自分が感じた事をまとめてみました。
まだまだこちらの本には各地方自治体や企業の新しい取り組み、
または隠れ待機児童問題など見どころは沢山あります。
保育業界に興味を持ってる方はもちろん読んでいただけたらと思います。
また僕のように
待機児童問題を忘れていた、忘れん坊さん!!
是非、この本を読んでいただいて、
保育園の現場で起こっている問題を少しでも知っていただけたらと思います。
で、ないと政治家さんがこの待機児童問題について。
そもそも真剣に対応をしてるのかどうかも確認できませんしね^_^;
この本「1800円+外税」と購入するには少々お高く感じた僕ですけども。
ご興味ある方は是非読んでみてください!
では、本日はこれにてドロ〜ン!
ほなまた〜、バイバイ〜♪ バイバイ〜♪